Montreal Sound / Little Drummer Boy

クリスマスといえば、もう一つ忘れてはいけないこと、それはバカな大人のドンチャン騒ぎではないでしょうか。レコードにはよく「やりすぎたジャケット」が存在すると思いますが、クリスマスレコードでそれをよく目にするように思います。このレコードのジャケットもまさにそうなんです。先のとがった部分と足の部分が銀で出来た(実際は恐らく銀紙か、アルミか)機体の赤いロケットにまたがったサンタクロースは、遥か下に見える街(走り書きのようなイラスト)へ向かって移動中のようです。ところが、何を間違ったのか、あの白いおもちゃがイッパイ詰まった袋を持っていません。その代わりに後ろにはセクシーな格好でセクシーポーズをして、パッとマントを広げた状態の女性が、サンタでさえまたがって、しっかり落ちないように出っ張りを掴んで乗っているにも関わらず、立ったまま落ちないようにうまくバランスを取りながら何百キロのスピードの中乗っています。

ここで、考えられるのは、2つ。サンタはプレゼントを恐らく落としてしまい、秘書である女性がロケットの上から下を見ながら必死で探している。言い方を変えるとサンタクロースが彼女に探させている、ということです。もう一つは彼女自体がプレゼントである、ということ。いずれにしてもこの「やりすぎた感覚」がまたクリスマスらしくていいな、と私は思います。

最後に私はクリスチャンではないため、あくまでもイメージに基づいた「私の考えるクリスマス」なんだということをご理解ください。

■chibinova■