2001-02-01から1ヶ月間の記事一覧
この曲、個人的には大好きなのですが、あまり周りの評価は芳しくありません。おそらくアレンジに携わったフラッシュ金子氏の力量不足というよりも、作曲がゲームメーカーの一社員(しかも、特に音楽担当というわけではないらしい)によるせいだと思われます…
田中公平氏の力量について、今さらここで言及する必要はないかと思われますが、一応わたしクラシックであるこの曲を紹介しないわけには参りません。ブルージーなビッグバンドの演奏に乗せて"あの"帝劇三人娘がわずかに和風味を帯びたメロを歌う。これが悪か…
それこそ何百曲とCMソングやNHKの劇伴などを手掛けておられる濱田理恵さん(アーティスト名:Darie)を知ったのは、この曲がきっかけです。なんと言っても間奏部分、A'部分、ブリッジにおける弦アレンジの素晴らしさ!!即座に連想したのは、マイケル・ナイ…
これもまた、わたしの敬愛する高浪敬太郎先生を彷彿とさせる、黄金のアメリカンポップスにのっとった素晴らしいポップスです。全体のアレンジメントで表現される疾走感が秀逸(久米大作さんが得意とする手法)。ただ、中島礼香は、とんでもなく歌が下手です…
記念すべき第1回目のSKBにてお配りしたセレクトテープにも収録しましたし、DJする度にかけているので、それと知らず耳にされている方も多いと思います。管野よう子、ポップスを征す!!とでも言いたくなるような、高揚感とトリッキーな転調、甘やかなメロデ…
text ; chibinova
ダイナーは常にごった返している。自分のことをインテリだと思っているような連中は、みんなここへ集まってくる。議論なのか口論なのかわからないような、不毛な会話が一段落すると、彼らはめいめいの楽器を手にし、インタープレイで決着をつけようとする。…
奏で続けなければならない理由があったから、そのスラブ人は手書きの五線譜に、ペンを走らせる。もしかしたら、次に狙われるのは自分かもしれない。そんな憂いに駆り立てられるように、彼は一心不乱にペンを走らせる。灯りを点けるための油も、空腹を癒すた…
恐怖とエクスタシーとは、紙一重だと思う。ピアニストが鍵盤に叩き付ける指の先には、毒針が仕込んである。 下品極まりない冗談を言い合いながら笑う三人組の黒人に、辺り構わず唾を吐きながらくだをまくアル中の親父に、万引きをやめられない腰の曲がった老…
激情と洗練、その狭間に立たされる者の悲哀。狂い出しそうな今、この瞬間を、肌を切り裂くように聴く者の心へ刻み付ける。その肉体と同化した金色のファム・ファタルがあげる金切り声。悪魔とドライヴしながら、彼とその仲間たちは売春し続ける。おれに何か…
「愛するとは言わなかった」厚ぼったい唇をした、厚化粧で中年の売春婦がそうおれに言い放つ。棒きれで頭を殴りつける。女は血を流しながら、地べたに倒れ伏す。おれを支配するのは頭痛。それも、生半可ではなく激しい痛みだ。奥歯で噛み潰すアスピリンの苦…
Kill All Jazz DJ's 王女は、普通の恋を望んだ。そして、それは叶えられなかった。踏みにじられた淡い初恋の想い出を、何度もレイプする(自称)ジャズDJ。 お前ら(自称)ジャズDJを狩るため、地球に落ちてきた男は、"クソ"に"クソ"と言い放つ虚しさを、毎…
text by 大塚宏将(chibinova) 子供の頃から、通い慣れた映画館。 ただまっさらなきなりの心で、めくるめくスペクタクルに心踊らせた小学校時代。 現実を目の前へ突き付けられ、逃げ込むように映画館へ通った 中学時代。 世の中がみんな自分の敵だと思い込…
text by 大塚宏将(chibinova) 数年前、ぼくは天神橋筋6丁目にあるホクテン座という映画館にいりびたっていた。 そこは封切から1年以上が経過した、安いフィルムばかりをかける名画座、といえば聞こえはいいが、要するに潰れかけのおんぼろ映画館だった。実…
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」と並び評される「亡き王女のためのパヴァーヌ」、どちらもジャズ・ミュージシャンが取り上げたりもしているので、耳にされた方も多いかと思います。こちらもとにかく美しい、凄まじく凡庸で陳腐な表現をさせていただく…
ドビュッシー「二つのアラベスク ホ長調」です。ドビュッシーで一番好きな曲は、やはり「月の光」でしょうか。でも、この全然アラベスクらしくないアラベスクも小さい頃から大好きで、何度もくり返し聴きましたねぇ。全然どうでもいい話ですが、中学生の頃、…
ぼくが初めて曲を書いたのは中学生の頃だったのですが、きちんとひとつの楽曲になってはいなかった。通して聴ける、楽曲の体裁をかろうじて取れているものとしては、18、9才の頃に書いた「デラシネ」という曲が処女作、ということになるのだと思います。そし…
え〜、今回は唄う女優はちょっとお休みしまして、ぼくの音楽的ルーツのひとつを御紹介したいと思います。 偶然か必然か、生きた年代も、活動範囲もほぼ同じというより、ほぼ師弟関係にある人達が並びました。 まぁ、あれですね。こうして文章にすると、ぼく…
カナダはケベック出身の、オリエンタルな雰囲気もする美形さんです。たぶんキャロル・ロールを初めて聴いたのは、このアルバムが最初だったように記憶しています。ただでさえ物覚えが悪いわたしですが、こと彼女の記憶については、群を抜いて曖昧です。そん…
もともと文章を書くのは大好きで、小さい頃は小説家を目指そうかと思ったこともあります。それが転じて映画監督になりたいとか、スパイになりたいとか(映画の見過ぎ)、いろいろ変遷を繰り返し(外交官なんてのもあった(笑))、いまはなんちゃって音楽家…
じゃ、最後はマリー・ラフォレで締めましょう。なんかわたしね、マリー・ラフォレって、八百屋さんの看板娘ってイメージがして仕方ないんですよ。特にそういう役をやってたわけではないんですけどね。何故なのだろうか…?それはさておき、「Je n'ai rien app…
あ〜、この曲ほんとに大好きなんですよ。7"も出てます。作曲はピエール・バシュレ。ってゆうか、ピエール・バシュレが好きなんですよ、わたし。あの『エマニエル夫人』のテーマ曲の人です。でもやっぱりご多分に漏れずと言うか何と言うか、80年代にはどんど…
ド・ブロカやゴダール作品にも出演しているので、その辺のフランス映画を一通り観ている方にはお馴染みのヴァレリー・ラグランジェです。たぶん一番解ってもらいやすいのは、「ほら、『男と女』でさ、アヌーク・エイメにピエール・バルーを盗られて、事故か…
はい、なんとなく気が乗ったっぽいので、がんばってまた書いてみましたよ。 前回宣言した通り、ヨーロッパの唄う女優さんレビューです。確かに切り口や語り口は違うんですけど、ただ話が脱線しまくってるだけのような気もします。ま、おもしろくなかったら、…
香港女優で歌も歌うといえば、やはりフェイ・ウォンやジョイ・ウォン、カレン・モクは外せないんでしょうね。わたしと同じ世代の方は、グロリア・イップなんてのもアリかもしれんですね。ほら、実写版の『孔雀王』で、アシュラの役をやってたあの娘ですよ。…
え〜、世の中には『ラスト・サマー2』でのナイスバディなオネエチャンとして認知されているっぽい(4949)ジェニファー・ラヴです。どことなくP・J・ハーヴェイに似てるように見えるのは気のせいでしょうか?正直『ラスト・サマー』にも出てたんですが、サラ…
ハイ、ブリジット・ウィルソンです。とは言っても、ウィルソン・シスターズとは何の関係もなく(当たり前だ)、シュワちゃんの『ラスト・アクション・ヒーロー』で『コマンドー』の時のアリッサ・ミラノばりに登場した(当時は)ブロンド美少女のウィルソン…
一応、一人だけ「良かった」って言ってくれた人がいるので、 がんばってまた書いてみましたよ。 今回は、ハリウッド及びアジアの女優さんです。 つーか60sや70sのヨーロッパの唄う女優さんレビュー、もういっぱいあり過ぎて、自分がやる理由がみつからないの…
何年も前に手に入れて、初めて耳にした時には涙さえ流したにもかかわらず、ぼくのレコード棚からみつからないままでいるのがマレーネ・ディートリッヒのラスト・レコーディング盤である。そのレコードを作ったのは、名高きバート・バカラック。指揮者兼アレ…
フランソワ・オゾンの新作『8人の女たち』でも、「表か裏か」という素敵な曲を歌っているエマニュエル・ベアールですが、なんと言ってもこのオムニバス映画『フェアリー・テイル』中の『赤ずきん』で歌っている曲、これが最高です。残念ながら、ぼくはこの作…