2001-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ash ra tempel / join inn

窓の内、夜の海。ひかりと見紛う、青――厳密に、それは'ひかり'なのだが――カメラの中、その赤に。孤独なんか感じたことはない。俺は、'俺'の他者で。眠りにはいる直前の幻覚を、閉じないままに。なにか、とても大切なわすれものをしてきたような気持ち、くす…

sugar plant / after after hours

ピアノは、あまねくすべての個が、失うとき、星座――音階が記憶を辿るように、クレッシェンドで鳴りはじめる。 「俺は頑張れただろうか」 朝。生産行程においての役割、それを失格した機械が頬張るチョコレート――チョコレート工場に憧れて――鳴る、音。生命、…

spectrum / soul kiss (gride divine)

1993年のシルベスター――僕はひとりで。風邪をひいたまま、しんしんと雪は降っていて――天使たちのシーン。 「君もあんな美しい人の仲間かい? この僕はその中に入れるだろうか? (art-school / i hate myself)」 パラレル――意志で飛びこめ。波が洗って、さら…

aphex twin / "girl/boy" e.p.

ピチカート――少女/少年。倍音。リノリウムの床、反響。窓へ。スウェイン・イン・ジ・エアー。僕たちは粒子。風に乗って――重なり続ける、倍音。旋律、の、情景。それは、遠い遠い旅の途中。旋律がふれた、墓標の記憶――この青い夜を、かすめて行った。音の記憶…

transparent blue

transparent blue

'クラナド'イメージボーカルアルバム / ソララド

この世の光の中で、君という意味は'呼吸'にしかない――肉。ふきだまって、ダスト。記憶の更新。遠い旅の――生きてきた醜さ。 呼吸。 泣けばいい。その美しさに。 青空。

the pastels / truckload of trouble

スピーディング・モーターサイクル。トラック・トレイン・トラクター――スピードウェイ・スターが、ハートをくまなく熱くさせながら駆け抜けてゆくから、ファイアベルが鳴り響く。 「君が笑うと それだけで もう 嬉しくて すべては 報われるんだ (岡崎律子 / …

the jesus and mary chain / darklands

「不完全さなんか 何の意味もない」――若き暗殺者が放った散弾銃。引き裂かれたカーテン、あるいはオーロラ。やがて、君を想い。雨の中。うたえたのは、銀幕の向こうで。雨の中。それでも、うたってくれた「君について」を――知らん顔で燃える太陽。いつか。僕…

the pastels / suck on the pastels

いつも、'最悪'を考える――少年が、ロケットにつめこまれた、あの、ライカ犬を想うように。 「でもね ライカ 君は見たはずさ 語りかける ソラリスの海を だれも知らない ナゾべームの星を(上田現 / 宇宙犬ライカ)」 宇宙が光るのは? 星が光るのは? 空が廻り…

坂本真綾 / lucy

俺の存在を、頭から/おしりから輝かさせてくれ――生まれてから一度も、笑ったことがないって云った彼女の軌跡を、血管に。神経に。辿ってゆく。そうやって、俺は死んでゆく――見えない世界に探す真実が、目に映るすべてだ。 皮膚の下。輝いて。オレンジ色の夜…

あがた森魚 / 永遠の遠国

移動――熊本。南熊本。水前寺。龍田口。三里木原水。肥後大津。瀬田。立野駅(のりかえ)。長陽。阿蘇下田。あとは――終わらないカノン。少年。あるいは、少女かもしれない。ふたりぶんの影。ノース・マリン・ドライヴであり、ものみの丘である。テレビの電波の…

cellophane/blue

cellophane/blue 僕は男の子で――想い出せる秘密の庭は、やはり、真っ赤なセロファン越しで――やがて、母となる君の、青いセロファンの向こう。囲った星空、重なりあうはずもなく。 'イン・ディープ・グリーフ'――まるで、木々のように。それでも、わたしは、在…

'my bloody valentine / loveless'

ラヴレス。その地平に立つ、ラヴ。エーテルを切り裂いて立っている――では、エーテルは?――月の光のゼリーを包んだ木の葉、を、包むように海――同じことだ。 文字と文字。そして文字。その'間'。放たれた音が還ってくる、その'間'。糸屑のついたセーター。すり…

'スピッツ / 惑星のかけら'

中古自動車屋のスピーカー。低い屋根が連なるブラスター。光の音。僕は粒子で――目をつぶるだけで遠くへ行けたらいいのに――石油タンクの向こう。生ぬるいビールで観る星。煙草のけむり。もう、冬を知っていた屋根の上。トロンボーン。イントゥ・パレード――切…

'the flaming lips / clouds taste metallic'

「瞬間ごとに爆発する」――誕生。ぽぽたん畑に吹いた風は、君の鼓膜の振動=音楽からできている。ふわふわの向かう先は?――'nobody knows,this is nowhere'――空に揺れて、ここにもきてくれた。在りえない場所の在りえない日記のように――ギターを弾いて、風が起…

'mercury rev / yerself is steam'

「明日の朝も、おはよう、って起こしてあげるね (朝倉音夢 -2002-)」――おはよう。目覚めは、眩しくて悲しい――水平線なら、見て育った。どこまでも行けること/どこにも行けないこと。防波堤からのスクリーン(!)に、竜巻。ライク・ア・ファンタジー。音のない…

'experimental audio research / beyond the pale'

山のむこうに何が在るのか探しにいったセバスチャン――変わらない?――変われもせずに、生きている。音/響き、エーテル――骨の髄まで愛してよ。変色する骨。「なんにもない」ってこたえ。その、わずか。もしかしたら数ミリグラム。ペイント・ミー・ユア・カラー…

feedback (send me,return)

feedback (send me,return)

'the roosterz / good dreams'

'i'm searching searching for good dreams,happy time and fantastic world'――現在も?/現在も――'パラノイアック・ライブ'。その、アンコール。僕たちは確かに聴いた。いつかは風を切って知る、届かない場所が、まだ、遠くに在ることを――'君はこの夜を素敵…

'the roosters / case of insanity'

届かない場所にいて、その声を聴く――還れない場所を見て、やさしく在れ――それは、'狂気の1ケース'にすぎなかった。見えている限りは、やさしく在れそうだ。ただ、届かないだけの、その場所でも――だから、オルガンはAの循環。

'the roosters / sad song'

ついに見果てぬ'悲しみの理由'――現象として、ただ、'悲しい'ということ。ガソリンの揺れることない空虚。そのスクラップの上にも未来は巡る――たましい。少しだけ息を吸った。生きてる。大気に震える'うた'が聴こえた。吹きぬけたやさしい風――それは、もはや…

'大江慎也 / so alone'

サンハウスの実験/ブルースが、1984により、失敗。飛べるはずのない蝶が飛ぶ姿。エンターテイメント/成功?――吐き気がする。泣いてたんだ、その美しさに――僕たちの虫かごの中。'淋しい'、ではなく、'alone'。現象として見据えるまなざし。やさしく、そして、…

'the roosters / i'm swayin' in the air'

空に揺れつづけるたましいの降る郷――いつか漂っては、おそい、しばり、悲しめ、痛め。そして、傷つける'空気'。北九州工業地帯、その空の上にも等しく光る星。日ごとに増してゆく混乱。落っこちてゆくとき、ひざまづき祈るのも自分自身。それでも、夜が来る…

'the roosterz / venus'

花田裕之、下山純。そして、柴山俊之からの'たむけのかもじ'――大江が、その'眼'となって、愛にあふれた場所。そこは、もう、'天国'と名づけるほかなかった。誰もまだ行ったことがない、その場所は――すべてのアルペジオ、グリス。ハーフミュートが、あるはず…

rooster,swayin’ in the air (still,but now)

'rooster,swayin' in the air (still,but now)' ひとつだけわかっていること。僕はいま、大江慎也についてを書きだそうとしている――夜が来るたび、おちつくところもなくさまよう、あのこころを――翼を削り続ける風は、私たちの罪――罪――ベッドのまわりをすき間…

'galaxie 500/1987-1991'

僕の大嫌いな'演技'、そして、僕がいつもしている'ふり'が、ここには最初からない――「青い稲妻を見ている」「ラジオが吹雪を告げている」「木々が腐っていくのを眺めている」「雪が降っている」........ そして、ここでは何も起こることがない、と気づく。で…

'spacemen 3/playing with fire'

ホラホラ、これが僕の骨だ、生きていた時の苦労にみちたあのけがらはしい肉を破って、しらじらと雨に洗はれ ヌツクと出た、骨の尖。――それは光澤もない、ただいたづらにしらじらと、雨を吸収する、風に吹かれる、幾分空を反映する。(中原中也/「在りし日の…

'the jesus and mary chain/psychocandy'

「'甘美なメロディ'と'フィードバック/ホワイト・ノイズ'」? 随分と分別正しいんだな。乗り換えする駅の汚れた便器に腰をかがめながらも、「これは'パンクロック'。これは'ソウル'....」と、'かたづけ'に多忙なほどに。君の流儀(?)にそって、祖父の臨終…

'the smiths/hatful of hollow'

'fifteen minutes with you'――「雨が、やまなきゃいいのに」――ホラ、云えよ。「悪しき個人主義」だとか。太陽を待つ夜を早送りしながら。無駄?――恥辱の報酬で、何を買う? 信号を待つ間を埋めるためだけに、殺されたことって、ある?――誓ってもよかった。あ…

'dexys midnight runners/searching for the young soul rebels'

対象への距離?――触れてもないやん。二十三年たっても、'searching for'って文字は消えない。千年たっても同じことだ。触れることはできない。'パンク'という何度目かの幻想に浮かび上がった文字だか模様――'no future for you'――誤読も尽きなかった――「君た…