cloud / praise your lord

ひとが'正しいこと'を唇に運ぶときには、その回数分の'嘘'が隠蔽されている。水の音色。ひとの紡ぐアルペジオ。君の手袋は赤く。雪は白く。君は僕のすべて。大きくついた嘘。はじめから翼なんてなかった。やがて鐘が鳴る。物語の終わり。花は腐った。鏡なら割れた。最期についた嘘――ゆびにさえ、ふれてさえ、きみのことすきなんだ。

■minihand■