chibinova

サーカス団は、いつかパノラマ島へ帰る。そして、メルヘン殺伐よりも、メンヘル殺伐の方がハンサム団には似つかわしい。わたしは「つい」「はずみで」しか生きていないけれど、そのことを反省も後悔もしていない、ということにしておこう。

おたくはアニメやゲームの単純な愛好者なのでなく、世間的に「ダメ」なものとしてのアニメやゲームが好きなのだということです。(略)日本人の自意識として、海外の文化はよくて、日本の現代文化は価値が低いという不文律があります。おたくは「ダメ」なものに向かおうとするから、結果的にアニメなどの「メイド・イン・ジャパン」のものに魅かれる。つまりおたく趣味は、単におたくの人たちの好みだけでなく、日本人全体の自意識を反映しているわけです。(森川嘉一郎

どこかできいたような言葉だ。背徳感?だが総体として考えれば、至極納得のいく話。というより、それによっていろいろなことの説明がつく。だが、だとすればわたしはおたくではあり得ない。残念なことに。

人が死んでゆくなら、ともに死んでゆくその人の初雪、はじめての口づけも、はじめてのけんかも  何もかも人はたずさえていく  死ぬのは人間というより、それぞれの世界、人をぼくらは記憶にとめる、罪ぶかい地上の人を  だが、実際、ぼくらは何を知っていたのか、その人たちのことを? ぼくらは何もかも知りながら、何も知らない  人は消える  そのひそかな世界はもどせない  だから、消えるたびにぼくはまた  返せないから泣きさけびたくなる (エヴゲーニー・アレクサンドロヴィチ・エフトゥシェンコ「人々」より抜粋)