the stone roses

そう。彼らは天使なんかじゃなかった。ただの人間だった。そして。だからこそ、彼らは天使になろうとした。君や僕が望んだ永遠をかなえるために──愚鈍な行為。だが、誰がそれを嘲笑える? 「サリー・シナモン、君こそ僕の全世界」なんて歌わざるをえない依存体質の人間に、「僕は復活そのもの」なんて歌わせてしまったのは、僕たちの依存体質そのものだった。それに気づいたときには、彼らは神になろうとして、太陽に墜とされていた。僕たちは、いつだって遅すぎる。僕たちには、誰ひとりとして救えない。