sugar plant / after after hours

ピアノは、あまねくすべての個が、失うとき、星座――音階が記憶を辿るように、クレッシェンドで鳴りはじめる。


「俺は頑張れただろうか」


朝。生産行程においての役割、それを失格した機械が頬張るチョコレート――チョコレート工場に憧れて――鳴る、音。生命、あるいは疑似生命――右手を地面に平行――夜を歩く少女、の、孤独を否定することができたなら。


でも、それはまどろみの映す像で――また、夜が来るだけ。