ash ra tempel / join inn

窓の内、夜の海。ひかりと見紛う、青――厳密に、それは'ひかり'なのだが――カメラの中、その赤に。孤独なんか感じたことはない。俺は、'俺'の他者で。眠りにはいる直前の幻覚を、閉じないままに。なにか、とても大切なわすれものをしてきたような気持ち、くすぶってる。


おやすみ。


冬の給水塔の上。ずっと待っていた夜が静かに明けてゆく。