帝国歌劇団 / 奇跡の鐘

神さまはいない。福音はない。奇跡はない。けれど今日は、特別な日。愛があふれそうな日。ほんのすこしでいいから、誰かを想おう。奇跡を信じよう。与え続けることでしか、満たされないわたしたちだから。君が笑うと、それだけでもう嬉しくて、すべてが報われるわたしたちだから。


夜の冷気に溶けた祝福のすべてが、やがて幽かな鐘の音となって、君へと届くように。祈るでもなく手をあわせてみる。


『だけど歩いてゆこう ころびながら歩こう / いつか顔を上げたら きみにあえるから / 白いシャツはためかせ 蒼い髪をなびかせ / 優しいかぜのふく場所 きみにあえるから(佐藤裕美 / シアワセノサガシカタ)』


■shinya ohkuma■